フードロスを削減するには?ブイクックデリも貢献
普段の生活で、「フードロス」という言葉を耳にする機会が増えています。
食品が廃棄されているイメージがある方が多いと思いますが、実際どのようにこの問題を解決していけばいいでしょうか。
この記事では、フードロスが発生する原因や問題点、解決策などを解説します。
また、ブイクックが提供するヴィーガン惣菜の宅配サービス「ブイクックデリ」がフードロスを削減する理由やメリットもご紹介します。
フードロス(食品ロス)とは
フードロスとは、過剰生産により、本来食べられるのにもかかわらず廃棄されてしまう食品のことです。
フードロスには、家庭から発生する「家庭系フードロス」と、事業活動から発生する「事業系フードロス」の二種類があります。「事業系フードロス」には、外食産業、食品小売業、食品製造業、食品卸業から発生しています。
一方、家庭から発生するフードロスには以下の3つに分類されます。
- 食卓にのぼった食品で、食べきられずに廃棄されたもの(食べ残し)
- 賞味期限切れ等により使用・提供されず、手つかずのまま廃棄されたもの(直接廃棄)
- 厚くむき過ぎた野菜の皮など、不可食部分を除去する際に過剰に除去された部分(過剰除去)
(参照元:環境省/食品ロスポータルサイト〜食べ物を捨てない社会へ)
このように、一言でフードロスといっても、さまざまな発生原因があります。
フードロスの現状
農林水産省と環境省の発表によると、日本のフードロスは612万トン(平成29年度推計)も発生しています。
これは国民一人当たりに換算すると、”お茶碗約1杯分”の食品(約132g)が毎日捨てられていることになります(参照元:総務省人口推計 平成29年度食料需給表)。また、家庭から発生するフードロスは284万トンであり、全体の約46.4%を占めています。
私たち日本人が1年間に出しているフードロスは、世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界食糧支援量(平成30年で年間約390万トン)の1.6倍に相当する量になります。
こうした現状を受け、近年国内ではフードロス問題の解決に向けた政府の動きが強まっています。
令和元年10月1日には「食品ロスの削減の推進に関する法律」が施行されました。
この法律では食品ロスの定義や、国・地方自治体での食品ロス削減に向けた基本的な方針や施策を定めています。
また、日本のような先進国だけではなく、開発途上国でもフードロスは発生しています。
フードロスの問題は、世界中の国々が一丸となって解決のために取り組まなければなりません。
フードロスが引き起こす問題
フードロスがどのような問題を引き起こすのかを見ていきましょう。
環境負荷
フードロスによる食品廃棄によって、環境に負荷がかかっています。
基本的に家庭から出た食品廃棄物は可燃ごみとして焼却処分され、最終的にはその他のごみと一緒に焼却されたものが埋立処分されます。
廃棄処理の際に発生する温室効果ガスは、環境に深刻な影響を与えています。
世界資源研究所(WRI)によると、世界のフードロスや食品廃棄物は年間13億トンにのぼり、温室効果ガス排出の8%相当を占めていると発表。
さらに、フードロスは過剰生産時に使用した飼料や水資源の浪費にもつながっているため、大きな環境負荷をかけていることになります。
食料問題
フードロスは世界的な食料問題のひとつです。
世界では食品の大量廃棄が起こる一方で、飢餓の問題も深刻化しています。
飢餓の原因は、食料生産が追いついていないからではありません。
実際、世界中の人口約70億人の食を十分にまかなえる量の食料が生産されています。
しかし国際連合世界食糧計画(WFP)によると、世界の食糧生産量のうち3分の1が捨てられており、食べられずに捨てられた食品は2億人分に及びます。
世界資源研究所(WRI)は、「フードロスや食品廃棄物の半減が実現すれば、2050年に全人口を養うために必要な食糧の量と、2010年に入手可能な食糧の量との差を20%以上埋めることができる」と発表しており、食の不均衡を正していくことが急務となっています。
フードロスの原因
フードロスが発生する原因には、先進国と開発途上国で違いがあります。
先進国では、大量生産・大量消費・大量廃棄の仕組みがフードロスの原因と考えられます。生産の段階で、消費者の需要と生産者の供給がマッチせず、過剰生産を引き起こします。
また、先進国では生産の段階よりも、加工や消費の段階の方がフードロスにつながるとも指摘されています。そのため消費者の意識も大切です。
さらに開発途上国でもフードロスは発生しています。
その場合は先進国とは違い、食料を生産しても技術不足で収穫できない、流通環境や保存設備、加工施設の問題が原因とされています。そのため、市場に出回る前に食品が傷んだり腐ったりするので、やむを得ず廃棄してしまうことが理由の一つです。
フードロスの解決策
ここからは、どうすればフードロスを解決することができるのかをご紹介します。
食べる分だけ買う/調理する
自分たちが食べる分だけの量を買うことは、フードロスの解決につながります。
つい買い過ぎてしまう方には、自宅にある食品をチェックしてから買い物に行くようにしましょう。スマホで写真を撮っておくのもおすすめです。
調理するときは、まず残っている食材から使うようにします。
「使いきりレシピ」を活用すると、食材が無駄に残ってしまうのを防げます。
皮ごと使えるレシピを選ぶのもポイントです。
また、食品を購入するときと同様に、自分たちが食べられる分だけを作るように心がけるとロスが発生しません。
食べきれなかった場合は冷凍保存する
どうしても食べきれなかった場合は数日のうちであれば冷蔵、もしくは冷凍して後日食べるようにしましょう。それぞれの食品や料理にあった保存方法を活用することで傷みにくくなります。ただし、保存していた食べ残しを忘れないように、できるだけ冷蔵庫の手前に置くといった工夫をすることも大切です。
食べ切れる量だけ用意する
外食の際に、どれも美味しそうだからとつい頼み過ぎてしまうことはありませんか。
実は「事業系フードロス」では外食産業のフードロスが一番多くなっています。
もしも注文し過ぎて食べきれない場合、お店によっては、持ち帰り用の容器を用意してくれるところもあります。ドギーバッグを活用する方法もありますが、一度お店に確認してから利用するのがよいでしょう。
まず私たちができることは、自分の空腹を過信せず、食べ切れる量だけをいただくことです。もちろん外食だけではなく、家庭など自分たちで調理して食べるときも同じです。
お裾分けやフードドライブを利用
食品を買い過ぎて食べ切れない場合や頂き物の食品が余ってしまうこともあるでしょう。
その場合は、お裾分けをしたり、フードドライブでの寄付を検討してみてください。
フードドライブとは、家庭で余っている食品を有効活用するために持ち寄り、自治体やフードバンクに寄付することをいいます。
お住まいの地域でフードドライブを活用していくことも、フードロス削減への第一歩です。
受注生産の商品を買う
大量生産の食品は、需要と供給が一致しないと過剰になってしまいます。
それが結果的に、フードロスの原因の一つともいえます。
受注生産の食品であれば注文を受けてから生産するので、過剰な大量生産によるフードロスを防ぐことができます。
すべての食品に対応するのは難しいかもしれませんが、選択肢の一つとして選んでいくことがフードロスの解決へとつながります。
ブイクックデリとフードロス対策
ヴィーガン惣菜の宅配サービス「ブイクックデリ」は、従来の大量生産・大量消費・大量廃棄の仕組みではなく、注文をいただいてからデリを生産します。
受注生産にすることで、大量生産に比べてフードロスを抑える仕組みになっています。
また、ブイクックデリは惣菜のみの宅配なので、お米の量は個人で調整可能です。
受注生産のお惣菜と個人で量を調整できるご飯を掛け合わせることで、フードロス対策につながります。
ブイクックデリのメリット
最後に、フードロス対策以外でブイクックデリを選ぶメリットをご紹介します。
栄養バランスのよいメニュー
ヴィーガンで気になるのが「栄養バランス」です。
動物性食材を使わないため、タンパク質が足りるのかという意見もあります。
ブイクックデリでは主に大豆製品を使っているので、タンパク質約16gを1食で摂取できます。さらに、1日の野菜摂取量の1/3が入っているため、野菜不足の方にもおすすめです。
環境への配慮
上記でご紹介したフードロス問題の解決はもちろん、紙の容器を使っているため、プラスチックゴミを最大限削減する工夫をしています。
2050年には、海洋プラスチックゴミが魚よりも多くなると言われています。ブイクックデリではこのような問題を解決するためにも、脱プラスチックを目指します。
また、ブイクックデリは動物性食材を使用しないため、地球温暖化や森林伐採、水資源枯渇などのさまざまな環境問題の解決につながります。
職場などの昼食にもおすすめ
職場に持っていくお弁当を毎日作るのは大変ですよね。
しかし、職場のすぐ近くで、ヴィーガンに対応しているお店がある環境は多くないのが現実。ブイクックデリを選択肢のひとつにすれば、少しでも楽に、そして気持ち良くヴィーガンを続けられます。バリエーションが豊富なので、毎食さまざまな料理を楽しむことができます。
ブイクックデリでフードロスを削減しよう
この記事では、フードロスの定義や解決策、ブイクックデリのフードロス対策などをご紹介しました。
フードロスは深刻な問題です。世界中で問題解決に向けて取り組まねばなりません。
私たちも身近なところから行動してみませんか。
ブイクックデリやブイクックレシピを活用することも削減への第一歩です。
様々なな解決策を日常に取り入れてみましょう。